発足年   2009年 10月   主な活動場所

神戸市男女共同参画センター
あすてっぷKOBE

〒650-0016 
神戸市中央区橘通3丁目4番3号
TEL (078)361-6977
FAX (078)361-6477
活動メンバー人数  4〜10人 
 年間活動回数 7回 
 連携団体 神戸市看護大学
 高田昌代教授教室 
 活動日時: 隔月1回土曜日または日曜日 13:30〜16:30 
・私たちの会は、コープともしびボランティア振興財団より助成金を受け、
 活動しています(2023年度)。
・神戸市男女共同参画センターの登録グループです(2023年度)。
・事務局は、神戸市看護大学看護学部母子看護学講座、高田昌代教室です。
・神戸市のホームページに「地域で活動する自助グループ・サポートグループ」として
 掲載され、神戸市と連携を図っています。
 神戸市HP:『流産・死産で赤ちゃんを亡くされた方へ』

◆活動の目的
流産・死産した方は、退院後、長期間にわたる悲嘆からの回復過程をサポートしてもらえる場所が
少なく、社会活動を前向きに行えるまで孤立感を感じる人が多いです。
精神的な悲しみは、身体的な不調をきたすことがあり、仕事や社会活動に復帰できない方もおられ
ます。それを支える夫の苦悩も大きいものがあることから、悩みを話せる場所が必要です。
流産死産を経験したご夫婦や家族が、同じ体験をした仲間との交流を通し、悲しみの中で孤立せず
悲嘆からの回復過程を歩める場所づくりを目的に会を運営しています。
また、病院のスタッフの方々と連携を取り、地域にもどるご夫婦へ入院中のサポートの必要性を
セミナーで伝えることや、会でつくった小さなベビー服を病院に無料で提供し役立ててもらえる活動を
しています。
助産師と看護師が役員(スタッフ)であることから、死産のあとの次の妊娠への不安や不妊治療の
悩みをサポートすることも目的としています。

◆活動内容
@流産死産を経験したご夫婦やその家族の悲嘆からの回復に向かう場所づくり
Aベビー服の作成を希望した方に無料で材料や方法の提供を行い、ベビー服に思いをはせながら
 心を癒せられるお手伝いを行う。
B神戸市子ども家庭局家庭支援課と連携をとりグルーフケアに携わる。
C入院中の小さなベビー服を必要とする流産死産を経験した方に、、ベビー服の提供を無料で行う。
D流産死産を経験した方や医療従事者向けのセミナーを年1回企画する。


◆2010年8月17日 神戸新聞に掲載されました。
死産・流産経験者のケアに 「天使ママの会」設立 

「流産や死産を経験した家族が、傷を癒やせるような場にしたい」と二十軒温美さん
死産の経験がある神戸市の二十軒(にじゅっけん)温美(あつみ)さんが、同じように亡くなった胎児が
葬送時に着られる手作りのベビー服を贈る会「天使ママの会」を設立した。
神戸市看護大(同市西区)の協力で、死産や流産を経験した家族の心のケアにも取り組むといい、
「悲しみやつらさが和らぐような場にしたい」と話す。(坂口紘美)

 1999年5月、二十軒さんは次女を妊娠7カ月で亡くした。突然、胎動がなくなり、発熱したため受
診すると、心拍が消えていた。陣痛促進剤を打って分娩(ぶんべん)。赤ちゃんは身長29センチ、
体重574グラムと小さかったが、髪もつめも生えていた。

 「温かいし血色もいい。夫は生まれたてのわが子を抱いて泣き崩れ、わたしも大声で泣いた」

 妊娠4カ月以降の流産や死産は市区町村に「死産届」を出して、火葬することが法令で義務付けら
れている。二十軒さんも分娩翌日、夫婦で火葬したが赤ちゃんに着せた既製のベビー服がぶかぶか
で胸が痛んだ。「ちゃんと産んであげられなかったから、せめて服はぴったりのかわいい物を着せて
あげたかった」

 5年ほど前、同様の経験をした神奈川県の自助グループが死産や流産した胎児のためにベビー服
を作っていることを知り、型紙を取り寄せて1人で作り始めた。裁縫に集中することで不思議と癒やさ
れた。同時に、家族や医師、看護師の死産に対する受け止め方と、自らの思いに大きなずれが
あった死産直後の記憶がよみがえった。

 「『赤ちゃんが死を選んだんだよ』『半年後には妊娠できるようになるから』と励まされたけれど、
簡単に気持ちは切り替わらないし、切り替えちゃいけない気がした」と二十軒さん。「同じ経験をした
人が集まって服を縫うことで、少しでも気持ちが和み、赤ちゃんたちを天国に送り出してあげられたらいいな」

 ただ、個人では活動の輪は広がらず、昨年秋に知人を通じて知り合った神戸市看護大助産学専攻
科の高田昌代教授が、病院への橋渡し役などを引き受けてくれた。

 二十軒さんは「流産や死産を経験した家族はもちろん、病院にも参加してもらい、家族を会につな
いでほしい」と呼び掛けている。

◆2019年2月2日 毎日新聞に掲載されました。
「2%の天使に旅支度」 

◆天使ママの会 こうべ  の活動が放送されました!

NHK おはよう関西
初回放送日: 2024年3月7日
15%の赤ちゃんが流産にいたる今、死産や新生児死なども含めた周産期の喪失“ペリネイタルロス”
を抱える人は少なくない。周囲の人がその悲しみに寄り添えず社会的な孤立を招いてしまうのが大きな
課題だ。25年前に死産を経験、神戸で自助会を運営する二十軒温美さん。医療現場や行政が連携し
てサポートする必要性を訴える助産師の遠藤佑子さんなどを取材。“赤ちゃんとのお別れ”を経験した
人たちへの社会的ケアを考える。

NHK Live Loveひょうご
初回放送日: 2024年3月12日
孤立を防げ 赤ちゃんとお別れ経験した人をどうケアする?

NHK ニュース おはよう日本
: 2024年4月13日
孤立を防げ 赤ちゃんとお別れ経験した人をどうケアする?

天使ママ こうべの規約は、こちらからご覧いただけます。
(PDFがダウンロードされます)
天使のママの会 規約. へのリンク